2025.05.22
No.8|ぶどう農家の継承ストーリー|地域の未来をつなぐ、ギアファームの挑戦
2024.05.20

語り手:星野和志
私たちのぶどう農園「ギアファーム」がある雲南市加茂町は、初夏には「蛍も出る空気が澄んで水が綺麗なところです。
その加茂町の中でも出雲神話・古事記にも登場する斐伊川近くの山あい三代(みじろ)地区では、昔からぶどう栽培が盛んな地域で、1960年代に祖父母がぶどう農園を始めました。
そのぶどう農園を8年前に孫の私が受け継ぎ、たくさんの方々に支えていただきながら、ぶどうを作っています。皆様に安心して喜んでいただけるぶどう作りを目指して日々、大切に育てています。
未来のための、一つの決断。
三代地区のぶどう農家の数は、全盛期は50軒、今では7軒になりました。
農業をする人が減ってしまうと、美しい自然や、この地で暮らすための環境の維持が難しくなり、地域の衰退に繋がってしまいます。
私は、これ以上農園が減らないように、そして「この地域でしか生み出すことができないおいしさ」を届け続けるために何ができるのか、今まで以上に考えるようになりました。 「ここでしか生み出せないおいしさ」は、「その土地の自然環境」と「作り手の想い」の掛け合わせによって生まれます。同じ作物、品種でも、土、水、空気、風、温度、湿度などによって、ぶどうの味や風味が変わるため、この地域だから生み出せる、ぶどうになります。
だからこそ、この地域のぶどう作りを守って、美味しさを届け続けていきたいと思っています。
祖父母は三代地区の豊かな自然の中で、「良い品質のぶどうで、食べる人に笑顔になってもらいたい。」という想いを込めて、ぶどうを作り続けてきました。私はその思いを受け継ぎ、ひたむきにぶどうに向き合っています。

そして今度は私が、次の世代へ想いを繋ぐ番です。そのためにギアファームができることとして、私は後継者のいない農園を継承する決断をしました。 農園を継承することによって栽培面積が増え、今まで以上に栽培管理が大変になります。それでも、農園を引き継いだ理由は、既存のぶどう園を残したかったからです。この地でぶどうを作りたい人にとって、農園を始めやすい環境を残していくことが、今この地でぶどうを作っている私の役目だと思っています。
「農園の継承」が繋ぐ未来。
私が思い描く三代地区の未来は、この地に作り手が増え、農業を続けることによって環境を守り、ずっと暮らせる地域になること。そして、この環境と作り手が生み出す。至宝の一粒で、食べた瞬間にあふれる笑顔を、お客様にお届けし続けていくことです。

目指すのは、口に入れた瞬間に感じるプリプリの果肉、上品な甘さ、採れたてのような鮮度、あふれるごちそう感。三代地区で作られるぶどうが、未来に渡ってお客様を笑顔にできるように、祖父母の想いと、ぶどうへの愛情を大切にしながら、農園を守っていきたいと思います。
1歩踏み出す人をサポートしたい。
昨年、嬉しいことに、三代地区に新しい仲間が増えました。

彼は農林大学校の卒業生で、在学中に星のぶどうを知り、ギアファームで1年間共に働いてくれました。そして今年、新たに三代地区の農園を引き継ぎ、独立することを決断しました。
私はその決断が嬉しく、一歩踏み出した彼が、情熱を持ち続けられるように、支援していきたいと思っています。 ぶどう作りは、全てが手仕事です。「おいしいぶどうを作りたい」という想いを持って、手をかければかけるほど、品質は良くなります。

いつか彼が思いを込めて作ったぶどうが、たくさんのお客様の「おいしい」という笑顔に繋がり、ギフトとして、人と人を繋ぐものになる。そんな未来を、一緒に目指していければと思います。そして彼もまた、次の世代へぶどうづくりを繋いでいってほしいです。
「おいしい!」の声が原動力。
三代地区のぶどう作りを守りたい。その原動力は、お客様からいただく嬉しい声です。毎年、皆様からいただくメッセージを1つ1つ大切に読んでいます。「おいしい」「ありがとう」の声が、いつも励みになっています。 これからも星のぶどうを通して、あなたとあなたの大切な人が笑顔になりますように。そんな思いで、今日もこの地でぶどうを作り続けます。
2024年 星のぶどうリーフレットより
ぶどうの暑さ対策!
2017.06.6
気温が高くなってきたこの頃、ぶどうは暑すぎると品質が悪くなるので、ハウスのビニールを取ってネットに替える作業をしています!
昼の高温は、葉焼け(葉の脱水症状)や粒の高温障害に繋がります。
また夜の温度が高いと、着色不良になったり糖度上昇が遅れたりするので、品質の良いぶどうづくりには高温対策が欠かせません!
ハウスは構造上、上部に熱がこもりやすくなるため、ビニールは雨をよけるための屋根だけにして風通しが良くなるようにします(^^)
また、ぶどうが熟してくると甘い香りが漂うため、スズメやカラスなどの鳥や、タヌキやテンなどの獣がぶどうを狙ってやってきます。
ネットを張ることでぶどうが食べられるのも防ぎます!(たまにタヌキやテンはネットすら食い破りますが・・・)

ハウス横面のビニールを外して、ハウス内の風通しを良くして、高温にならないようにします!

谷部の換気口に防鳥ネットを張り、ぶどうをつつくカラスやスズメの侵入を防ぎます!

横面にもネットを張って、鳥やタヌキ、テンなどの害獣の侵入を防ぎます!
また、このネットは防風ネットとしての役割もあり、風で葉が落ちたり、葉と房が擦れて傷がついたりしないようにします。

ネットに守られてぶどうも一安心です♪

ハウス内は一面に葉が茂り、まるで葉っぱの海のようです♪