シャインマスカットの房づくり
2018.06.3
シャインマスカットの房づくりが進んでいます。
1回目のジベレリン処理(種無し処理)からどんどん大きくなっていくシャインマスカットの粒は、そのままにしておくと粒が多くギュウギュウになりすぎて、収穫時期に小さな粒になってしまったり、裂果の原因になったりします。
そのため、肥大の劣る粒や不要な粒を間引きして適正な数の粒にする必要があります。この作業を摘粒(てきりゅう)作業と言います。
最終的には1房で35粒前後の粒が残っている状態が理想で、粒が大きくなった時の房の形をイメージしながらハサミを入れていきます。
当然ですが、1房1房は粒の着き方や向きが違うので、それぞれの房でどの粒を残したらいいのか頭をフル回転させて考えながらの作業は大変ですが、自分のやったことがそのまま房の形に現れるのでた楽しさも大きい作業です!
そしてこの時期は日に日に粒が大きくなっていきます。
何度も何度も房を見直して、より良い房になるように手をかけています。
房の形を見て、どの粒を残し、どの粒を間引くのか考えながらの作業です。
一度切り落とすともう元には戻せないので、慎重に考えながらハサミを入れていきます。
2回目のジベレリン処理の時はこのくらいの粒の大きさですが、これがが2週間経つと下の写真のように大きな粒になります。
2回目のジベレリン処理から2週間後の房です。随分粒が大きくなりましたが、ここからまだまだ大きくなります。
収穫までおよそ2か月。まだ粒が硬く糖度も10度以下で美味しくありませんが、ここから徐々に粒が軟らかくなっていき、糖度もどんどん上がります。
ぶどう園内には数百房ありますが、1房ずつ丁寧に手をかけていきます。